結論から言いますと・・・
・手術件数が全然違う
・脊髄栄養動脈の同定ができたこと
・国循に勤める知人医師の勧め
※詳しくは後編で解説致します
結果的に、手術は成功し、大動脈は全て人工血管になりました。
胸腹部大動脈瘤の手術に至るまでの経緯
2回目の手術をしたのが、2013年3月でした。
2013年6月には仕事にも復帰し、理学療法士として働くこともできていました。
診察は3ヵ月に1回程度で、心配な時は主治医に相談しているという状況でした。
2014年5月の定期診察でCTを撮影した際に残存解離の部分が拡大傾向ということで手術方針となりました。
術前検査をいろいろと進め、自分が働いている病院で7月に手術を行なう方針となりました。
しかし、術前のCT検査で脊髄栄養動脈の同定が行えなかったことや、下行大動脈と胸腹部大動脈と2回に分けて手術しないといけないということになり、遺伝子検査でお世話になっていた国立循環器病研究センターを受診することにしました。
国立循環器病研究センターでは下行大動脈と胸腹部大動脈の手術を1回で終わらせることができることや、脊髄栄養動脈の同定もかなりの確率で可能とのことでした。
※脊髄栄養動脈の同定に関しては後編で詳しく書きます。
主治医とも相談し、結果的に国立循環器病研究センターで手術を受けることになりました。
私が手術を受けた国立循環器病研究センター病院 血管外科ホームページ↓↓
http://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvs/vascular/staff.html
入院中の主治医は清家先生。ホームページみたら今でもいらっしゃるんですね~!!😄
大変お世話になりました😀
もう一人、一緒に働いたことのある先生がいた( ´∀` )
まさか、国循で働いているとは・・・😲
胸腹部大動脈瘤の診断・治療の流れ
心臓血管外科の先生は大動脈瘤・大動脈解離ガイドラインに示されている上の図のような流れで診断・治療を進めていきます。
私の場合は、マルファン症候群であるため、最大短径45mm以上の部分が2014年5月のCTで該当し、手術の方針となりました。
胸部大動脈瘤は瘤径何mm以上で手術の適応となるか
大動脈の部位によって手術の適応基準は変わってきます。難しい言葉が並んでおりますので、下の図にまとめましたので、ご参照ください。
大動脈が破裂あるいは解離する発生率は?
大動脈が破裂あるいは解離が発生する率は・・・
・40mm未満で7.1%
・40~50 mm未満で8.5%
・50~60 mm未満で12.8%
・60 mm以上で45.2%
解離や破裂などの合併症を起こす確率は,上行大動脈瘤では60 mm,下行大動脈瘤では70 mmで急激に高くなります😱😱😱
適切な時期に適切な治療を受けることが重要!!
まとめ
専門用語が多くて、一般の方には少し難しかったかもしれません。ごめんなさい。
大動脈瘤・大動脈解離ガイドラインはインターネットで無料でみることができます。
少しでも内容を知っておくことで医師と深い話ができればと思い、書いてみました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
後編に続く・・・