心臓の病気になると、減塩って必ず言われますよね。
私も病気になった時、塩分にはものすごく注意していました。
毎食、塩分量を把握して、1日塩分摂取量が6g以下になるように調整して・・・
でも、減塩生活に挫折しました。
医療従事者で患者さんに指導している立場なのに・・・
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減塩生活・・・無理だった!
それでも1年くらいは頑張って、減塩生活を続けていました。
でも、仕事が始まり、忙しい毎日が始まると、今までのように塩分に注意して食事を作ることが難しくなり、食事も外食や中食など出来たものを食べることが増えていきました。
回転寿司を食べる時は醤油を1~2滴くらいだったのが、普通に食べるようになったり、今までは食べなかったラーメンを食べたりするようになりました。
減塩生活に挫折して気付いたこと
なぜ挫折したのか振り返ってみると・・・頑張っていたからだと思います。
食事って毎日のことですよね。常に食事のことを考えていないといけないじゃないですか・・・
結局、常に頑張っていることに疲れちゃったんです。
減塩生活は頑張りすぎないことが大切
病院での指導では、塩分は1日6g以下とか、炭水化物・脂質・タンパク質のバランスを考えてとか、いろいろ言われますが、これって難しくないですか?
これだけ、おいしいものが溢れている時代に修行僧みたいな食事をとらないといけない。
ましてや、身体にいいものは買うと高いし、作ると時間がかかる・・・
なかなか、教科書通りにはいきません。
でも考えてみたら、当たり前ですよね。人間ですもん。
おいしいもの食べたいし、高いものよりはついつい安いものを選んでしまうじゃないですか。
減塩生活を長く続けるのって本当に難しいと思います。
減塩生活に挫折したからこそ気付いた続けられるコツ
高い目標を立てすぎない
これとっても大事だと思います。
塩分1日6g以下を徹底してやってましたけど、もともと1日塩分10~15gくらいで過ごしていた人間が、塩分量をいきなり半分にし、それを継続することってかなりハードルが高いと思いました。
医療従事者の私がそんなこと言ったら、怒られそうですが、教科書通りに物事をすすめることは大変だと思いました。
高い目標を立てることは良いことですが、高い目標の次に最低でもこれだけは守るみたいな次の目標を設定しておくことも大切だと思います。
「これなら続けられる」ということを見つける
私が、いまの食生活の中で継続していることは、
①スープ・汁は残す
②調味料は減塩のものを使用する
③食べたいときは食べたいものを食べる
ということです。
この3つは、病気になって8年くらい経ちますが、続けられています。
スープ・汁を残す
私はラーメンとかうどんが大好きです。退院後しばらくは我慢していましたが、だんだん我慢できなくなり、今ではラーメンも食べています。ただ、スープは必ず残すようにしています。
スープって塩分がとっても多いんです。ラーメン1杯の塩分量が10gだとすると、半分くらいはスープです。スープを飲まないだけでも塩分摂取量はかなり減らすことができます。
調味料は減塩のものを使用する
味はほぼそのままに、特に努力もいらず減塩できるので、オススメです。調味料が少し割高なのは、健康のためだと思って、割り切って購入しています。
食べたい時は食べたいものを食べる
病気になって、一番強く思うようになったことです。病気になる前は患者さんにかなり厳しく指導していましたが、病気になってからは、「難しいかもしれませんので、できることからやっていきましょう」と言えるようになりました。
我慢して、我慢して、我慢して、ストレス溜めるくらいなら、食べたい時は食べたいものを食べた方がいいと思っています。
重症心不全などでない限り、一食くらい好きなものを食べても、急激には悪くはなりません。
(もちろん、すべての人がそういうわけではありません。注意が必要な人もいます。)
ストレスこそ、交感神経活性を高めて末梢血管を収縮させ血圧上昇を惹起する。
だからこそ、たまには好きなものを食べていいのではないでしょうか。
たまにですよ・・・たまに!😅
ストレスが溜まるからと言って、毎日好きなものばかり食べていたら、まだ病気になりますので、そのあたりはバランスが大切だと思います。
まとめ
減塩生活は長期戦。
ストレスをためずに長く続けられるよう、工夫しながらやっていきましょう。
それと、減塩を続けていると、舌の感覚が敏感になり、塩分の多いものはしょっぱく感じるようになります。自然と塩分過多の食品を避けるようになります。
ひとつでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。