以前、胸腹部大動脈瘤手術の合併症として、肺炎のお話をしました。
実は、胸腹部大動脈瘤の手術後にもう一つ大きな合併症が生じました。
この合併症に関しては、妻と主治医しか知りません。
Contents
誰にも言っていない胸腹部大動脈瘤手術の合併症
胸腹部大動脈瘤手術後に生じた大きな合併症は・・・
「逆行性射精」
精液が陰茎から放出されず、逆方向の膀胱に流れ込んでしまう状態をいいます。
正常なら射精時に閉じているはずの膀胱の一部(膀胱頸部)が開いたままになり、精液が膀胱に逆流します。最も一般的な原因の1つは、前立腺肥大症に対する前立腺手術です。その他の一般的な原因には、糖尿病、脊髄損傷、特定の薬、一部の手術(腹部や骨盤内の大きな手術など)などがあります。逆行性射精でもオルガスムは得られます。
引用元:MSDマニュアル 家庭版
逆行性射精の場合、不妊治療が必要
ここで問題になるのは、逆行性射精があると通常の性行為では子供を作ることができず、体外受精などの不妊治療が必要になるということです。
ここからは少しリアルな話になりますので、興味のない、あるいは自分には関係ないという方がスルーしていただけると幸いです。
もしも不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。
ただ、このような合併症があることを多くの方に知っていただきたく、ブログを書くことにしました。
事前に知っていることで、多くの人の助けになったらうれしいです。
私の場合、胸腹部大動脈瘤の手術後から射精をしても精液が出ることはなく、尿と一緒に排出されるという状態でした。はじめは気のせいかなと思っていましたが、手術から数週間経過しても射精時に精液が出ることはありませんでした。
そこで、自分の働いている病院のリプロダクション(生殖)センターを受診することに。
検査の結果、「逆行性射精」と診断されました。
尿中の精液が少なく、体外受精はできない。
もしも、体外受精をする場合は、精巣から精子を取り出す必要があると言われました。
そんな・・・
胸腹部大動脈瘤の手術が終わり、命の危険から解放されたと思ったら、次の困難がやってきました・・・
これから子供作る予定がある方は、胸腹部大動脈瘤の手術前に精子の凍結保存をお勧めします
そんな私ですが、実は胸腹部大動脈瘤の手術前に精子の凍結保存をしていました。
これは妻の強い強い強い勧めで、近くの不妊治療の診療所にいき、マスターベーションをして事前に精子を保存しておきました。
あとから妻に聞いた話ですが、2回目の手術が終わった後に、心臓血管外科の主治医に胸腹部大動脈瘤の手術を行うと、射精障害が生じる可能性があることを聞いていたそうです。(腹部大動脈瘤の手術でも逆行性射精になる可能性があるそうです。)
私にも教えてよ~~~~~~~~~~~~~~~( ̄ ‘i  ̄;)
でも、本当に助かりました。
主治医には本当に本当に感謝しています。
1回目・2回目の手術をしていただき、自分のわがままで違う病院で3回目の手術を行った後も、親身になって相談に乗ってくれる。
本当に素晴らしい医師だと思います。
不妊治療の結果、二人の子供に恵まれました
精子の凍結保存により体外受精を行い、今では二人の子供がいます。
不妊治療に関しては次回、後述いたしますが、精神的にも金銭的にも大変です。
妻には本当にたくさん迷惑かけました。
頑張ってくれて、本当にありがとう。
そして、宝物を産んでくれてありがとう♪
まとめ
胸腹部大動脈瘤手術の合併症で「逆行性射精」が生じました。
逆行性射精が生じると、不妊治療が必要となります。
事前に精子の凍結保存を行うことで、不妊治療がスムーズに進む可能性があります。
少しでもみなさんのお力になれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。