生きていると人生が大きく変わる一日ってありますよね。
結婚とか、愛する人との別れとか…まあ人それぞれいろいろと。
私の場合は2013年1月23日
人生が大きく変わりました。
その日は心臓血管外科の先生に頼んで手術見学をさせてもらっていました。(まさか、自分がその数時間後に手術台の上にいることになるとは・・・)朝から夕方までずっと立ちっぱなし。肉体的にも精神的にもかなりハードです。患者の手術は無事に終了。
その後、勉強会の講師を頼まれていたので夕方6時頃から看護師を相手にNPPV(非侵襲的陽圧換気)についての勉強会。
そこで事件は起きました。
勉強会の最中で突然の腹痛に襲われ、冷や汗ダラダラ。
何とか勉強会を終え、一旦トイレへ。下痢でもなく、何とも言えない痛み。
痛みってどんな感じだった?と、よく聞かれますが、今まで体験したことのない痛み。これはやばいとすぐに分かる痛みです。
勉強会の会場に戻ると、近くにいた看護師さんから「大丈夫ですか?なんか顔色悪いですよ?」と言われましたが、少し痛みも落ち着いたので、「大丈夫です」と言ってひとまずリハビリ室のベッドへ。
しばらくベットで横になって様子をみていましたが、痛みがなくならないため、救急外来を受診することに。
問診、触診、腹部エコーの結果、CTを撮ることに。結果、大動脈が明らかに太くなっているとのこと‼‼
なんでって感じでしたね。
造影CTを行い、精査すると大動脈解離Stanford分類A!!!!
マジかよ~って叫んじゃいました😅
緊急手術決定😱
そこからはなんか自分のことだけど、他人事みたいな感じでしたね。
手術の準備が進む中、なに考えていたんでしょうかね。
大動脈解離がどんな病気で、どんな手術をするか…ある程度知っていました。もちろんリスクや生命予後も…
正直、俺このまま死ぬのかなって思いました。母親も同じ病気で亡くなっていますから…
近くで寄り添う妻に愛する言葉を、大切に育ててくれた父親には感謝の言葉を送りました。
照れることもなく、自分の気持ちが素直に言葉に出ました。
こういう時って案外冷静なんですね。
今、同じことを言えって言われたら恥ずかしくて言えないですね。でも、人間、ここぞという時には心の叫びがでてくるもんなんです。