子供を作るという選択は良かったのか
- 子供に遺伝したらどうしよう・・・
- 自分と同じような思いはさせたくない・・・
子供のことを思うが故に、子供をつくろうか迷っている方は多いのではないでしょうか?
私が結婚したのは25歳の時でした。
当時はまだ若かったので、「まだ子供はいいよね~」「二人の時間を楽しもう」「もう少しお金を貯めてから子供をつくろっか」という考えで、しばらくは二人だけの生活を楽しみました。
29歳の時に大動脈解離で倒れ、自分がマルファン症候群だということが分かり、私たち夫婦は本当に悩みました。
マルファン症候群は遺伝性疾患。
子供には約50%の確率で遺伝します。
自分と同じ苦しみを味わってほしくない。
子供を作らず二人で過ごそう。
養子をもらって育てようと本気で考えました。
インターネットで養子縁組について調べたり、大学病院の遺伝カウンセリングで相談したりと本当に本当に本当に悩みました。
しかし、妻は健康で赤ちゃんを産める体を持っているのに産まないのは…
というか、たとえマルファン症候群として生まれても自分たちの子供をほしいと妻も私も強く思いました。
医療の進歩は凄まじく、もしかしたら20年後には大動脈の手術をしなくても、内科治療だけで大動脈解離のリスクを減らすことができるかもしれません。
何があったとしても、産まれてきた子供と向き合って歩んでいくと決めました。
いま、私には二人の子供がいます。
いま思うことは・・・
子供を作るという選択をして本当に本当に本当に本当に良かったということです。
また、別の機会に詳しく書きますが、今となっては子供のいない人生など考えられません。子供たちのためなら自分の命なんていつでも差し出せます。本当に本当に尊い存在。
もちろん、すべての人が子供ができて、幸せになるとは限りません。現在社会においてはネグレクト(育児放棄)や虐待が社会問題になっています。子供がいない夫婦を否定しているわけではありません。
幸せの形はひとそれぞれ違いますし、考え方や感じ方が違うのは当たり前です。
遺伝性疾患で子供をつくろうか悩む方は多いと思います。
夫婦でしっかりと話し合い、自分たちにとって「何が幸せなのか」を考えることがとっても大切だと思います。